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EAST JAPAN BLOC 東日本ブロック
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JIDA東日本ブロックニュース~2025年2月号〜

東日本ブロック  浅香 秋也


 

 

割と温かい日があると思ったらまた寒さが戻ってきたりと、皆さん体調崩されておりませんで
しょうか。新年のご挨拶等々お忙しくされているかと思いますがくれぐれもお気をつけてくだ
さい。今月もよろしくお願いいたします。


【25年2月号目次】
1:東日本ブロック新会員紹介

2:会員書籍紹介

3:展示会などの告知

4:コラム

5:編集後記

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1:東日本ブロック新会員紹介(担当:安原 七重)

当コーナーでは、東日本ブロック会員同志の顔が見えるメディアとして、最近入会された方
や、入会時期を遡って会員の方を毎月ご紹介していきます。今後ぜひ会員のみなさまとの交流
を深めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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■早川 克美
勤務先:京都芸術大学
主な分野:環境デザイン、サインデザイン、デザイン思考、教育工学
申込動機:
環境デザインに携わる中で、広く一般の人達にデザインの意識・教養を伝える必要を感じ、
大学の教員を目指し、現在に至ります。大学ではオンラインで社会人にデザインの考え方を
伝えています。JIDAの活動を伺い、志を同じくする者として、お手伝いしたいと思い入会させ
ていただきました。メンバーの皆様と共に、広く社会に向けたデザインの普及に携わりたいと
願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
活動希望: 
デザインの社会への普及に向けて、幅広く協会の活動に関わっていけたらと願っております。
E-mail:(事務局にお問い合わせください。)
Website:https://www.kyoto-art.ac.jp/


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2:会員書籍紹介

『地域デザイン史はものづくり「知」の宝庫』
  澁谷邦男著 美学出版 2020年

これまで馴染んできた日本のデザイン史は日本全体の動きに関するもので、地域で起こった
ことは断片的に登場こそすれ、地域を理解し、地域の今後を考える史料ではありません。
「地域の時代」がグローバルの対極としてクローズアップされた今日、地域の自律や今後を
考えるために、地域自らがデザイン史を編纂する必要性を三十余年地域のデザイン教育や
地域産業に身みを投じて痛感して、一連の地域デザイン史編纂を始めました。

食や衣料を含めて身の回りの全てのものをグローバル産業に依存するのではなく、根拠は
ありませんがせめて半分ぐらいは気候、風土、生活習慣、地域の知恵が反映した地場産品
で、と特に最近思うのです。

本書では地域の視点からのデザイン史編纂の意義と方法を論じました。その過程で、デザイ
ン教育黎明期の一つ富山工芸学校の教育内容を知りたくなり探しましたが見つからず、偶然
國井喜太郎追悼集と同校同窓会報とで現場の雰囲気を掴めたこともあり、それが『1950−
69年代にデザインを学んだ私たち』編纂につながりました。

私達はその時その場では「特別」と思わない仕事や活動も、記録し保存したものから動きを
客観的に把握し次を考える原点になり得るのです。デザインは仕事の性格上「前向き」が
付いてまわりますが、確たる方向は、他社や他国の情報をいくら集めてもなかなか判断でき
ず、そこに歴史研究考察が不可欠と思うのです。

本の紹介 http://bigaku-shuppan.jp
本書は、出版社在庫切れですが一部書店及び下記宛で購入できます。
shibuneko@kitanodesign.com

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3:展示会などの告知

「ことしの道具 2025年のくらしの手触り」
2025年1月6日(月)~2月3日(月)
https://marunouchi.g-mark.org/

「山のダイゴミ展」
2025年1月31日(金)~4月13日(日)
https://atelier.muji.com/jp/exhibition/7033/

「Survey 01:NEW TRADITION 『Karimoku Re:issue by Lichen』」
2025年1月11日(土)~3月28日(金)
https://www.karimoku-research.com/jp


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4:コラム(担当:長谷川 真之)

昨年10月29日、アジアの環境商品が集まる環境展示会の視察のため私は香港に降り立った。
会場はAsia World Expo、香港国際空港から1駅という好立地の会場だ。香港は昨年も訪れ
たし、もう5・6回降り立っているので土地勘はあるのだが、何気に海外の展示会視察は初め
てだった。スケジュールの関係で夜に香港に到着し、展示会会場近くのホテルに宿泊した。

今回、香港貿易発展局からのインビテーションでの視察のためホテル等は招待側が用意して
くれたのだが朝食は付いていない事がチェックインの時に分かり、どうしようかなと思いな
がら眠りについた。朝起きて朝食会場に向かい利用できるか聞いた所 280HKD =日本円
換算 5600円でバイキングの利用が可能との事だった。予想通りディナー並みのコスト感。
ここに大金を注ぎ込むには勿体無いと思い、展示会場近内にあるカフェテリアで取ろうとホテ
ルを出発した。会場施設に到着し内部に入るとテイクアウト向けのカレー屋を発見。簡易的
に設置されたテーブルで食事が取れるようになっていたのでそこで朝食を取ることにした。
価格は 80HKD(1600円)。「しかしカレー単品で1600円とか、相変わらず香港の物価は高
いな~。」と思いつつ、渋々と食事をとった後、会場に向かった。

せっかくなので物価について調べてみた。香港の物価指数は、シンガポールに次いで、なん
と世界2位。ロンドンが3位、東京が49位らしいので、日本人からすると高く感じで当然であ
るだろう。IMF指数というもので統計されており香港の物価指数は年々右肩上がりである。
そしてこれからも上がる見込みらしい…。

日本がバブル真っ只中の1980年代の香港は本場の中華や飲茶がお手頃な価格で楽しめる事
を売りにした週末香港弾丸旅行などが旅行社から売り出されていたそうなのだが、今や状況
が逆転し、香港人が日本に来て飲茶を取った方が寧ろリーズナブルという逆転現象が起き
てしまっている状況である。「なるほど、だから日本に来る外国人旅行客が増えているのか」
と思いつつ会場に入った。

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インターナショナルな展示会と説明されていたが、予想通り出展者の90%は中国本土から
でマカオ・香港の出展者を入れると95%は中華圏といった印象。しかし中国からの出展者は
英語がみんな堪能(中国本土にいる街中の中国人は英語じにくい。How much is it ? と聞
いても答えに困る中国人がほとんど)エリートな教育を受けてきて、会社からも期待されて
いる方達なのだろうな。と思いつつ様々な出展者と話しながら、会場を見て回り2日目の視察
業務を終えた。

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最終日は、午後からフリーだったので昂坪村(Ngong Ping Village)にある宝蓮禅寺と天壇大
を訪問した。険しい山々の中にある寺院であるが空港から近い土地なのでアクセスは良好。
地下鉄の終着駅 東涌からゴンドラで行くこともでき観光客はそれが定番のルートのようだが、
行きは最寄駅からの路線バス(40分)・帰路は徒歩で下山(約2時間)という地元民が使うよう
なマイナールートで行ってみることにした。

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下山の途中、香港のマンション群を一望する事ができた。左奥に見える小さな島が香港国際
空港、右手前は再開発が進められる東涌のベットダウン。香港はビル群が立ち並んで大都
会なイメージがあったが、開発されているのは一部で山地が多く自然も沢山残っている場所
という事がこの景色を見て体感できた。海外を訪れると建造物・外壁・看板やロゴを見るだけ
でデザインの勉強になるし、経済感や日本の立ち位置も肌で感じる事ができる。今年も様々
な国に訪れデザインの引き出しを増やすためのインプットをしていきたいと思う。

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5:編集後記

今年も無事JIDA New Years Partyこと賀詞交歓会2025が開催されまして、ご参加の皆様
ありがとうございました。当日はおかげさまで100名を超えるご参加があり大変盛況となり
ました。

写真家石川直樹さんによる特別記念講演から始まり、ご自身による旅の軌跡のお話は驚
きやワクワクの連続で、また極限環境におけるプロダクトのあり方なども伺うことができ、
多くの方にとって何かインスピレーションにつながるようなお話が伺えたのではないかと思
いました。ご本人様も最後まで会に残っていただきサイン入りの写真集販売も好評でした!

講演の後には今年もスポンサードいただいた企業様から貴重なプレゼンをいただき、その
後は浦里酒造店様の霧筑波による鏡開き~ご歓談とあっという間のお時間でした。JIDA会
員東日本ブロック運営委員の神瀬さん夫妻のお店からのケータリングもとても美味しく好評
でしたよ~。

年始のお忙しい中、ここでの会員様それぞれとの出会いもまた貴重なものですので、また
来年も皆様とお会いできることを楽しみにしております!

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■お問い合わせは、JIDA事務局まで

  公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会
  Japan Industrial Design Association/JIDA
  〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F
  Phone : 03-3587-6391 Facsimile : 03-3587-6393
  E-mail : jidasec@jida.or.jp
 JIDA東日本ブロックE-mail : jida-east@nifty.com
  URL : https://www.jida.or.jp/

 

配信日時: 2025/ 02/ 03