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EAST JAPAN BLOC 東日本ブロック
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JIDA東日本ブロックニュース~2024年12月号〜

東日本ブロック  浅香 秋也


 

いよいよ師走です!もう年越しです。本当でしょうか。皆さま準備はできていますか?
準備も何も、とは思うのですが、くれぐれもお身体お気をつけ年末年始をお迎えください。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。

【24年12月号目次】

1:研究会活動報告・告知

2:【NEW】会員書籍紹介

3:展示会などの告知

4:コラム

5:編集後記

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1:研究会活動報告・告知

東日本ブロックエコデザイン研究会は 今年2024年12月「NextEcoDesign2024」展の開催
に向けたデザインワークショップをThe Gallery Tooにて行い、その発表プレゼンテーション
をインターナショナル・デザイン・リエゾンセンターで実施しました。

NextEcoDesign展は<次世代のエコデザイン>を通して、デザインを学ぶ学生とプロの
デザイナー(会員)が協働した作品を紹介するものです。29名の学生とともにワークショ
ップを通して、暮らしを見直し環境に配慮する 「未来をつくるデザイン」として様々なエコ
デザインに取り組み、その最終成果としてのエコデザイン提案を「エコプロ2024」会場内
ブース「NextEcoDesign2024」展にて発表します。

《Next Eco Design展2024-エコプロ2024-》
■日 時:2024年12月4日(水)~6日(金)
■会 場:東京ビッグサイト・ブース出展5-102
■主 催:(公社)日本インダストリアルデザイン協会東日本ブロックエコデザイン研究会
■協 賛:株式会社Too
■協 力:公益財団法人日本デザイン振興会
■テーマ:「TOKYO STYLE」次代にむけたエコデザインを提示
・バックキャスティング:未来視座から考えるエコデザイン提案
・環境指標「ファクターX」をベースとした提案
・「4R」に基づく提案
https://eco-pro.com/2024/


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2:【NEW】会員書籍紹介

今回から新たに、会員皆さまが執筆された書籍や読み物などのご紹介をさせていただくコー
ナーを設けました。ぜひ掲載希望の方は事務局までお問い合わせください。
不定期とはなりますがどうぞよろしくお願いいたします。
栄えある第一回目は竹原あき子さんの書籍2冊となります。

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谷崎『陰影礼賛』のデザイン——デザイナー谷崎潤一郎の暗さへの称賛
竹原 あき子[著]

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』は、あらゆるデザイナーにとってかけがえのない教科書だった。
バイブルだった。ところが、あらためて読み返して、工業デザイン、プロダクトデザインに
正面から襲いかかる槍のようなエッセイでもあった。何が良いか美しいか、ではなく、
何が邪魔か、見苦しいか、使いにくいか、をデザイナーに問いかける、負から発して心地よさ
に到る道をさがす教科書だった。現在の日本人の生活の西欧化、その衣食住から言語まで、
思想から立ち居振る舞いまで、あらゆる面で和からの脱却を図った明治、大正、昭和のモダ
ンと付きあった谷崎潤一郎、そして友人だった夏目漱石や森鴎外ら文豪達の作品を通して、
デザイナーに何が必要かを問いただしてみよう。(2024.11)
https://ryokufu.com/product/2411-3

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バウハウス—モダンデザインの源流
竹原 あき子[著]

第一次世界大戦の敗戦国ドイツの廃墟から、忽然と立ち上がったモダン・デザインの工芸美術
学校、バウハウス。バウハウスは、モダン・デザインの思想と教育指針を世界に蒔き、世界の
デザインをリードし、現代産業デザインにも大きく貢献した。ヒトラーとスターリンの弾圧
によってやむなく閉校しても、現代デザインに影響を与え続けたバウハウス100年の軌跡
を追う。(2023.5)
https://ryokufu.com/product/2303-1


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3:展示会などの告知

「Next Eco Design展2024-エコプロ2024-」
2024年12月4日(水)~12月6日(金)
https://eco-pro.com/2024/

「ISSEY MIYAKE LE SEL D’ISSEY」
2024年11月1日(金)~12月25日(水)
https://www.isseymiyake.com/blogs/sembacreationspace/17568

「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」
2024年10月12日(土)~2025年1月5日(日)
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202410_conran.html


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4:コラム(担当:福田一郎)

師走の足音が聞こえてきて我が家の子どもがウキウキソワソワしているのはなんといっても
クリスマスというイベントがあるからだと思う。iPadを使ってAmazon内の玩具ページを検
索しては「これかっこいいんだよねー」とStar Warsに出てくるボバ・フェットのフィギュア
を見せてきてアピールをしてくるのだけれど、今年の夏は自分もこんな感じだったのかもなぁ
と親子で似た嗜好に納得してしまう。。。

久しぶりに家族で旅がしたいねということで、夏の真ん中に新幹線E5系で北海道入り。
函館から札幌まではスバルのレイバックを借りて、、と陸路で旅をしてみた。今回の
旅の中で楽しみにしていたことのひとつが八雲町の木彫り熊資料館の見学。途中寄り道を
しつつ車のナビを頼りにたどり着いた資料館は、扉を開けて中に入ると公民館のような
雰囲気で入り口のカウンターでA6くらいの用紙に記帳すると無料で見ることができた。
1階エントランスには大きな熊の彫刻の他に、熊をはじめ北海道の様々な動物の剥製が展示
されていて入館するなりとにかくインパクトがすごい。ワクワクした気持ちを抑えながら
いざ2階の木彫り熊の部屋へ。大小様々な大量の木彫り熊が眼前に広がり少々興奮しながら
見学。木彫りの熊といってもいわゆる皆が想像するであろうシャケを咥えた黒っぽい熊の
置物だけではなくて、もっと熊の形を構造化、抽象化して彫り上げた作品が沢山で非常に
魅力的。八雲木彫のレジェンド「八雲エイト」(事前に調べた)の柴崎重行氏や根本勲氏の
作品のミニマルでデフォルメされた作風は今の目で見ても古びないむしろ新しく感じるような
普遍的な愛らしさを感じた。他の作者不明の作品のなかにも素晴らしく魅力的なモノが多
くて、まさにアノニマスデザインな民藝の良さを感じた。レンタカー返却の都合で滞在時間
がわずかだったのが悔やまれたのだけれど久しぶりに良いインプットの機会となって本当
に嬉しかった。それからいままで木彫り熊の可愛らしさが頭から離れずにいる。

先日のこと、昨年剪定した家のシマトネリコの枝を物置に寝かしておいたことを思い出し引っ
張り出してみたのはやっぱり木彫の熊の影響だと思う。特に何かを今すぐに作ってみよう
と思ったわけではないのだけれど、寸法も計らずに適当にバンドソーで2つ切り出して立て
てみると何だか仲良く並び立って会話をしている生き物のように見えた。
ものすごくミニマルなフィギュアのようでこれはこれで一つ完結しているような気もした。
自然と無意識の造形。何だか少し愛着も出てきてしまったのでしばらく仕事机に飾っている
のだけれど、飾って眺めているうちにもしかすると何かイメージが湧いてくるかもし れない。
この年末は久しぶりに小刀を引っ張り出して削ってみようかなぁ。

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5:編集後記

日々様々なアプリやツール、それに伴う作業をこなして皆さまお仕事こなされているかと思
いますが、こちらで最近使い始めたものを一方的にご紹介です。新しいツールで気 分やア
ウトプットも変わりますね。上げたものは既にご存知のものもあるかも知れませんし、もっ
と良いものや使い方などあれば教えてください!

Feather 3D(https://www.feather.art/ja)最近正規版としてリリースされた気軽に使える
3Dスケッチアプリです。CADよりもラフに、スケッチの延長線で空間把握をしながらイメージ
を膨らませていくことができます。ちなみに本製品のWebアプリ版を使用していた のです
が「Blender」のグリースペンシル機能で似たようなこともできたなと思い確認したところ、
特にバージョン4.3からはUIも整えられより使いやすくなっていました。

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Felo(https://felo.ai/search)日本語ネイティブのAIアプリで、さまざまな検索機能が充実
しています。特にデザイン系に馴染みやすいのは、AIの回答をマインドマップで視覚化した
り、それをプレゼンテーション形式にまとめたりする機能が(現在は無料で)揃っている点
です。ちなみに、今書いているこの文章も、マインドマップでアイデアをまとめ、その内容を
AIに読み込ませて下書きを出力してもらいながら書いています。。
このように新しい技術を活用することで、私たちのクリエイティブな作業がより楽しくなると
実感しています!(←AIぽい表現)

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■お問い合わせは、JIDA事務局まで

  公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会
  Japan Industrial Design Association/JIDA
  〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル4F
  Phone : 03-3587-6391 Facsimile : 03-3587-6393
  E-mail : jidasec@jida.or.jp
 JIDA東日本ブロックE-mail : jida-east@nifty.com
  URL : https://www.jida.or.jp/

 

配信日時: 2024/ 12/ 02