JIDA

第88回「Digital Idea Development」

 

スタンダード委員会セミナー部会
【第88回勉強会報告】
『Digital Idea Development 』

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【開催日】 2018年10月12日
【講 師】 (株)ケイズデザインラボ デザイナー:遠藤 敏彰 氏
クリエイティブディレクター:加藤 健太郎氏
ゲストスピーカー:吉田 真也 氏(SHINYA YOSHIDA DESIGN 代表)
JIDA  スピーカー:平川 真紀 氏(有限会社ヒラカワデザインスタジオ代表)
【参加者】 20名
【テーマ】 『Digital Idea Development 』
~3Dシミュレーションから広がる新しいデザイン展開の手法~
【会 場】 大手町 3×3 Lab Futureコミュニケーションゾーン

 

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【概  要】Digital Idea Development
    ~3Dシミュレーションから広がる新しいデザイン展開の手法~

  1. トポロジー(形態)最適化を活用したデザインワーク
    • トポロジー最適化とは「想定空間にどのように材料を置けば最適な構造となるか」など条件をつけて「コンピューターにデザインをさせる」手法である。
    • 「不要な材料を削って最適化した材料で、荷重に耐える最も軽量な構造にする」など、設計者は条件をしっかり押さえる必要がある。
    • 「条件付けして最適な形をコンピューターに計算させる」ことから、従来の発想にはないような形状やアイディアが展開され、それをデザインに活用する。
    • 「SolidThinkingInspire」で、条件の中で最適な形状、構造などの具体例を示す。
      →そのままで「最適なデザイン」とはならないが、開発時間短縮や形・構造の参考に活用できる。

 

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  1. トークセッション「Simulation Driven Designの可能性」
    • 3Dデジタルはデザインのアイデアを広げる新しい手法。
    • トポロジー最適化で不要なリブ等を整理。デザイナーと技術者の共通認識に役立つ。
    • 形状の可能性が広がり、的確な判断から開発の時短となる。
       
    • 吉田真也氏の自転車のフレームデザイン開発実例。
      スケッチ、模型作り、検証というこれまでのデザイン作業が、Grasshopperの利用で、より早く、広い可能性をシミュレーションできる。
    • 『Grasshopper』とは、Rhinoceros Plug-in グラフィカルアルゴリズムエディター、Rhino モデリング支援ツール。条件の変化で形が変わるなどのパラメーター操作で膨大なシミュレーションが可能。従来の発想方法では不可能だったアイデア領域の拡大、効率化、意思決定を実現。
    • 参加者が付箋に記入:気づいたこと、仕事で現状できていないこと、これからやっていきたいこと
  2. 「Geomagic Freeform」を搭載したPCを展示、参加者が自由操作、体験
    PCのモニターに映し出された3D画像に当てられた力を、ペン型デバイスで人の手に伝える。押せば削れるなど粘土を加工する感覚で、直感的に造形でき、データを作成。
     
  3. 交流会
    講師の皆様と参加者と直接に会話。疑問点、実情、導入についてなど。